2021.8.1
- おでかけ
- ライフスタイル
有名観光地と名物料理を
楽しむツアー
〜北米編〜
③ヒューストン
世界を旅するALSレストラン vol.2
レシピ提供:
楽しむツアー
〜北米編〜
ヒューストンはアメリカ合衆国テキサス州の州都。大きさは東京23区の倍以上もあり、州の中では最大、アメリカ国内でもニューヨーク市、ロサンゼルス市、シカゴ市に次いで4 番目に大きな都市です。
アメリカにおける石油・エネルギー産業の最大拠点都市でもあることから、別名「世界のエナジー・キャピタル」とも呼ばれています。また、世界最大級の医学研究・医療施設群である「テキサス・メディカル・センター」があり、世界最先端の医療技術が集まる場所でもあります。
- 目次
【スペースセンター・ヒューストン】 NASAがあるジョンソン宇宙センター見学が大人気
テキサスというとカウボーイのイメージがありますが、ヒューストンで最も有名なスポットは「スペースセンター・ヒューストン」。「NASA(ナサ)」の名で知られるアメリカ航空宇宙局が入っている「ジョンソン宇宙センター」のビジターセンターとして、1992年にオープンした宇宙科学のミュージアムです。
NASA による宇宙開発の歴史と宇宙の世界を学べるギャラリーに加え、初めて人類が月に到達したアポロ計画で開発され、現在でも史上最大のロケットである「サターンV」などの展示も。月の岩に触れるコーナーもあり、ワクワクさせてくれる内容が盛りだくさんです。 中でも人気のアトラクションが、ジョンソン宇宙センター内を見学できるトラムツアー。有人宇宙船の管制室となっているミッションコントロールセンターを見学するコースや、宇宙飛行士の訓練施設を見学するコースなどがあり、映画の世界に入り込んだような体験ができます。
【ヒューストン自然科学博物館】全米最大の恐竜ホールや蝶の楽園など個性的な展示が楽しい
街の中には19の博物館や美術館が集まっている博物館地区があり、街の文化や芸術を気軽に鑑賞することもできます。中でも「ヒューストン自然科学博物館」は、最も人気の高い博物館です。
見どころは1階にある全米最大の恐竜ホール。太古の生物や巨大哺乳類などの化石が迫力満点に展示されています。ほかにも、自然史博物館としては珍しい古代エジプトの遺品コレクションや、石油の街ヒューストンならではの、石油と天然ガスについて知識を深められるホール、宝石と鉱物の光り輝くディスプレイが楽しめるホールなど、個性的な展示が楽しめます。 併設の8K映像が楽しめるプラネタリウムや3D映画館では、多くの作品が上映されていますので、博物館に入ったらまず上映スケジュールをチェックするのがおすすめです。歩くのに疲れたら、たくさんの蝶が飛び回る緑のガーデン「バタフライセンター」を散策するのも一案。子どもも大人も1日中楽しめるスポットです。
アメリカ有数の車社会の街ヒューストン
ヒューストンはアメリカ全土でも有数の車社会の街ですが、市内中心にはメトロレールと呼ばれるLRT(次世代型路面電車システム)が走っており、乗車もホームとフラットであるため車椅子でも乗車が容易です。 先程取り上げたジョンソン宇宙センターでは全てのアクティビティが車椅子で利用可能です。施設内の劇場も車椅子用座席があります。また見学ツアーで利用されるトラムもリフトがあり車椅子で乗車が可能です。
メキシコ由来の郷土料理「テクス・メクス料理」の代表「チリコンカーン」
テキサス州はかつてメキシコ領だったことから、今でも多くのメキシコ系の住民が生活しています。そうした歴史の中で生まれたのが、メキシコ料理由来の「テクス・メクス料理」というアメリカの郷土料理。「チリコンカーン」はその代表で、テキサスが発祥とされ、州の料理にも指定されています。 ひき肉と玉ねぎ、豆などをチリ(唐辛子)とトマトで煮込んだスパイシーな料理で、ゆでたジャガイモやトルティーヤチップスなどにかけて食べます。アメリカでは「チリコンカン」や「チリコンカルネ」、または単に「チリ」とも呼ばれ、国民食として広く親しまれています。
ALS患者さん向け
アレンジレシピ
チリコンカーン
代表的なメキシコ風アメリカ料理のチリコンカーンをアレンジ。金時豆の甘煮を使うことでカロリーが摂れ、コクが加わります。
栄養価(1人分)
- エネルギー
- 538 kcal
- たんぱく質
- 16.4 g
- 脂質
- 11.9 g
- 炭水化物
- 85.0 g
- 食物繊維
- 4.9 g
- 食塩相当量
- 1.7 g
材料(1人分)
- 牛ひき肉
- 50 g
- 金時豆甘煮
- 40 g
- 玉ねぎ
- 40 g
- Aトマト水煮(ダイスカット)
- 100 g
- A酒
- 大さじ1
(15 g)
- Aカレー粉
- 小さじ1/4
(0.5 g)
- Aクミンパウダー
- 小さじ1/4
(0.5 g)
- 塩
- 小さじ1/4
(1.5 g)
- ご飯(やわらかめ)
- 150 g
- チャービル(あれば)
- 適量
作り方
- (1)玉ねぎはみじん切りにします。
- (2)フライパンを中火にかけ、ひき肉を入れてほぐしながら炒めます。色が変わってきたら、玉ねぎを加えて少し透き通るまで炒めます。
- (3)金時豆とAを入れて全体を炒め合わせます。時々木べらでかき混ぜながら、弱火で15分ほど煮込み、最後に塩を加えます。
- (4)器にご飯と一緒に盛り、あればチャービルを飾ります。
料理を作る際の注意点
- ●当サイトのレシピは、「ユニバーサルデザインフード区分2」程度となるよう、0.3cm~1cm角切りを目安に作成しています。より嚥下が困難な患者さんには「さらに細かく切る、つぶす、すり鉢でする、ミキサーでペースト状にする」など、患者さんの状態にあわせて対応してください。また、少量のものはミキサーよりも、すり鉢の方が使いやすいこともあるので、食材により使い分けてください。
- ●ミキサーでペースト状にする際、固体だけのものは、水やだし汁を少量加えてミキサーにかけてください。うまくなじまないときは、市販のとろみ剤を水かだし汁に加えて作った「とろみあん」を加えてミキサーにかけてください。
本コンテンツの情報は公開時点(2021年8月1日)のものです。