2021.8.1
- おでかけ
- ライフスタイル
有名観光地と名物料理を
楽しむツアー
〜北米編〜
⑥バンクーバー
世界を旅するALSレストラン vol.2
レシピ提供:
楽しむツアー
〜北米編〜
海と山々に囲まれ、日常の中に豊かな自然を感じることができるカナダ、バンクーバー。広大なカナダの南西部に位置する、ブリティッシュコロンビア州最大の都市です。高層ビルがそびえ立つダウンタウン(中心街)から徒歩圏内にビーチがあり、人気のイングリッシュ・ベイには静かに色を落としていくサンセットを眺める人々がつどいます。
入り江を挟んだノースバンクーバーにはキャピラノ渓谷やグラウスマウンテンがあり、足を延ばせば、雄大な自然をフィールドにしたマウンテンリゾートを満喫できるのも大きな魅力です。海の幸に恵まれ、治安もよく「世界で最も暮らしやすい都市」と言われています。
- 目次
【ギャスタウン】レンガ造りの建物が並ぶノスタルジックな街並みを散策
1867年、通称ギャッシー・ジャック(おしゃべりジャック)と呼ばれた人物が、パブを開いたことにより発展。彼にちなみ「ギャスタウン」と名付けられました。今ではレンガ造りの舗道やビクトリア朝の建物など、19世紀の雰囲気漂う人気の観光スポットです。15分ごとに汽笛を鳴らす蒸気時計はこの街のシンボルで、いったんは廃れたギャスタウンが、バンクーバー発祥の地として再開発されたことを記念して設置されました。
メインストリートを中心に、洗練されたショップや土産店、ギャラリー、さまざまなジャンルのレストランが軒を連ねています。市街地を一望するなら地上168mの高層ビル「ハーバー・センター」の展望室もしくは回転式展望レストランがおすすめ。宝石をちりばめたようなロマンチックな夜景が360度のパノラマで広がります。
【スタンレー・パーク】自然を満喫できる都会のオアシス
ダウンタウンの北西に位置し、約400haにおよぶ広大な敷地を持つ公園で、年間800万人もの観光客が訪れるバンクーバー有数の観光スポットです。「公園」といっても一部は深い森に覆われていて、まるで都会の中の楽園。リスやアライグマなど数多くの野生動物たちが暮らしています。
海岸沿いの遊歩道「シーウォール」もビッグスケールで、サイクリングなら1時間、徒歩なら2~3時間ほどかかる約9kmのコース。迫るような緑の中、「ライオンズ・ゲート・ブリッジ」へと進んでいくと、陽光に輝く海上やノースバンクーバーの山々、ふもとに広がる住宅街など、のびやかな眺望が開かれていきます。 園内には3500株以上を誇る「ローズガーデン」を始めとする6つの庭園、カナダ最大規模の「バンクーバー水族館」、先住民族による「トーテムポール」、ビーバーが住んでいる「ビーバーレイク」など、見どころ満載です。
アメリカにも負けないバリアフリー先進国カナダ
アメリカはバリアフリーの最先端の国ですが、カナダも負けていません。その中でもバンクーバーは1986年に開催された交通万博のテーマ「Freedom to Move」に象徴されるように、障害を持った方が自由に移動できる街造りがなされています。バンクーバー国際空港は、障がい者にも健常者にも使いやすいユニバーサル・エアポートとして国際的に高い評価を受けています。 バンクーバーの街中でも至るところでバリアフリーを実感できます。お店の自動ドアは「観音開き」になっています。開けるにはボタンを押す必要がありますが、そのボタンは車椅子の人が押しやすい高さに取り付けられています。またバンクーバーのスカイトレインは、車両とホームの間にすき間も段差も一切なく車椅子でも乗車が容易です。また、市民の憩いの場でもあるスタンレーパークは車椅子の方でも容易にアクセスできるようになっており、車椅子でも利用できるトイレの表示もされています。
バンクーバー名物のフレッシュサーモンで「サーモンタルタル」
バンクーバー名物といえば天然サーモン。現地ではサーモンを冠したフードフェスティバルが盛んに開かれていて、食べ方もさまざま。レストランではユニークな寿司ロールやチーズやフルーツをトッピングしたサラダなど、日本ではお目にかかれないメニューも楽しめます。 おすすめは「サーモンタルタル」。タルタルはタルタルソースではなく、“細かく刻む”という「tartare」から来ています。コースの前菜でも供されるおしゃれなメニューは、ちょっとした外食気分も味わえます。
ALS患者さん向け
アレンジレシピ
2層のサーモンタルタル
カナダはサーモンの漁獲量世界一。サーモンもタルタルにすれば飲み込みやすく、アボカドと合わせて彩りも美しく仕上げます。
栄養価(1人分)
- エネルギー
- 350 kcal
- たんぱく質
- 18.2 g
- 脂質
- 28.8 g
- 炭水化物
- 4.3 g
- 食物繊維
- 2.7 g
- 食塩相当量
- 1.3 g
材料(1人分)
- サーモン
- サーモン(生食用・たたき)
- 70 g
- レモン汁
- 小さじ1/6強
(1 g)
- 塩
- 0.5 g
- こしょう
- 少々
- アボカドとクリームチーズ
- アボカド
- 1/3個
(50 g)
- クリームチーズ
- 20 g
- マヨネーズ
- 小さじ1
(4 g)
- レモン汁
- 小さじ1/2
(2.5 g)
- トッピング
- 5 g
- チャービル(あれば)
- 適量
- しょうゆ
- 小さじ1/2
(3 g)
作り方
- (1)サーモンのたたきがない場合は刺し身を包丁でたたき、ボウルに入れてレモン汁、塩とこしょうとあえます。
- (2)アボカドは実をくり抜き、ボウルに入れます。レモン汁、クリームチーズとマヨネーズを加えてペースト状にします。
- (3)セルクルの内側にアボカド、サーモンの順に重ねます。セルクルをゆっくりと外し、チャービルとしょうゆをトッピングします。
- ※直径6cmのセルクルを使用します。セルクルがない場合は、ホイルを張りがあるくらいの厚みになるように4cm幅に折ってから直径6cmの輪っかを作り、代用します。
料理を作る際の注意点
- ●当サイトのレシピは、「ユニバーサルデザインフード区分2」程度となるよう、0.3cm~1cm角切りを目安に作成しています。より嚥下が困難な患者さんには「さらに細かく切る、つぶす、すり鉢でする、ミキサーでペースト状にする」など、患者さんの状態にあわせて対応してください。また、少量のものはミキサーよりも、すり鉢の方が使いやすいこともあるので、食材により使い分けてください。
- ●ミキサーでペースト状にする際、固体だけのものは、水やだし汁を少量加えてミキサーにかけてください。うまくなじまないときは、市販のとろみ剤を水かだし汁に加えて作った「とろみあん」を加えてミキサーにかけてください。
本コンテンツの情報は公開時点(2021年8月1日)のものです。