2021.11.1
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おすすめ観光地と
グルメツアー
〜ヨーロッパ編〜
④フランス共和国
世界を旅するALSレストラン vol.3
レシピ提供:
グルメツアー
〜ヨーロッパ編〜
2018年には年間約8,940万人の観光客が訪れた世界一の観光大国・フランス。見どころが凝縮しているパリをはじめ、世界遺産である豪華絢爛な「ヴェルサイユ宮殿」、ローマ都市の歴史を伝える旧市街など、表情豊かな魅力にあふれています。
フランスは物価が高いというイメージがありますが、意外とほぼ日本並み。ただし、外食は割高です。一方、交通費やスーパーの食料品は安く、日本では高価な乳製品が格安で手に入ることも。さらに、ものによってはフランス生まれの人気ブランドが日本よりリーズナブルなこともあるため、ショッピングも十分に楽しめます。
- 目次
【ヴェルサイユ宮殿】贅を極めたフランスの至宝
パリから約20kmの場所に建つ、ヨーロッパ最大級で代表的なバロック建築の宮殿。フランス絶対王政の最盛期を築いたルイ14世が富と権力の象徴として建設し、1682年に宮廷と政府を移しました。宮殿と庭園の総面積は約800万ha以上で部屋数は700超。連日舞踏会が開かれていたといいます。
二層式のパイプオルガンが輝く「王室礼拝堂」、マリー・アントワネットの出産が一般公開されたという「王妃の寝室」など、宮殿内は金銀で装飾された壮麗な空間です。ハイライトとなる「鏡の回廊」は全長73m。外光を反射させるため、当時は貴重だった鏡を窓と向かい合わせに357枚はめ込んだ大回廊は、「ヴェルサイユ条約」が調印されるなど歴史の舞台にもなりました。
また、1700年に40年の歳月をかけて完成した広大な庭園は、幾何学模様の植栽が圧巻です。敷地内には約10km離れたセーヌ川から水を引いた大運河が走り、数々の彫刻群も。離宮「グラン・トリアノン」や、マリー・アントワネットが子どもたちと過ごした田舎家が並ぶ「王妃の村里」も残されています。2021年には敷地内にホテルもオープン。王族気分が味わえると注目を集めています。
【アヴィニョン歴史地区】中世を今に残す城壁に囲まれた美しい街
フランスの南東部、ローヌ川のほとりにあるアヴィニョンは、かつてのローマ都市のひとつ。14世紀初頭に教皇庁が置かれたことで、以降約70年もの間キリスト教世界の中心として発展しました。城壁に囲まれた旧市街には今も中世の街並みが残ります。
街のシンボルは約50mの高さがある堅牢な城壁に囲まれた「教皇庁宮殿」。延べ面積1万5,000㎡と、ゴシック建築としての規模は世界最大級で、内部には壁一面に描かれたフレスコ画が残されています。宮殿は夜になるとライトアップされて幻想的に。アヴィニョン演劇祭やコンサートなどさまざまなイベントも行われ、観光客らを楽しませています。
宮殿からローヌ川に延びる半壊の「サン・ベネゼ橋」は、12世紀に建造されたもの。フランス民謡「アヴィニョンの橋の上で」が有名です。しかし、十字軍により破壊され、再建されたものの17世紀の川の増水で半壊。その後再建されることなく現在に至ります。橋は今でも途中までなら通行可能で、そびえ立つ宮殿や市街を一望することができます。
バスのほとんどがバリアフリー!車椅子に対する理解も深いフランス
バスのほとんどがバリアフリーに対応しているフランス。乗車の際には写真のようにスロープを使うため、スムーズな乗車が可能です。フランスの市民は車椅子での利用に慣れているため、当然のように手助けしてくれます。一方、パリの地下鉄は施設が古いためバリアフリーに対応している駅は多くありません。エレベーターがあるかどうか、事前の確認が必要です。
また、エッフェル塔やルーブル美術館などでは、車椅子専用の入口があり、施設によっては鑑賞しやすい工夫がされていることも。2024年に開催される夏季五輪に向け、さらに公共機関の整備が進むことが期待されています。
巡礼者も食した「モンサンミッシェル」の名物料理「スフレオムレツ」
大天使ミカエル(フランス語でサン・ミッシェル)のお告げにより、司教の聖オベールが建築した小さな教会がモンサンミッシェルの始まり。その後増改築が繰り返され、ロマネスク様式、ゴシック様式などが混在する現在の建築物になりました。中世から多くの巡礼者が訪れたこの聖地は、1979年に世界遺産に登録され、フランス屈指の観光名所となっています。
ここの名物といえば、巡礼者のための宿泊施設として1888年に開業した「ラ・メール・プラール」のスフレオムレツ。口に入れるとふわっと溶けてなくなる舌触りが絶妙で、ふんわりとした見た目も食欲をそそります。
ALS患者さん向け
アレンジレシピ
モンサンミッシェル風
スフレオムレツ
卵をメレンゲ状にして飲み込みやすいふわふわ食感に。チーズを加えることで塩けと風味がよくなるだけでなくエネルギーもアップ。
栄養価(1人分)
- エネルギー
- 283 kcal
- たんぱく質
- 16.9 g
- 脂質
- 21.6 g
- 炭水化物
- 7.1 g
- 食物繊維
- 0.3 g
- 食塩相当量
- 1.3 g
文部科学省/日本食品標準成分表2020年版(八訂)より算出
材料(1人分)
- 卵(Mサイズ)
- 2個
(100 g)
- 砂糖
- 小さじ1/2
(1.5 g)
- パルミジャーノ・レッジャーノ
(粉チーズでも) - 10 g
- 無塩バター
- 10 g
- ケチャップ
- 大さじ1
(18 g)
- チャービル(あれば)
- 適量
作り方
- (1)卵は卵黄と卵白に分けます。卵白は大きめのボウルに入れて、ハンドミキサー(なければ泡立て器)でツノが立つまで泡立てます。
- (2)ツノが立ったら、砂糖と卵黄を加えて、均一になるまで撹拌します(撹拌しすぎると食感が損なわれるので注意します)。
- (3)直径20cmほどのフライパンにバターを入れて中火で熱し、溶けたら2を加え、蓋をして蒸し焼きにします。
- (4)表面に小さい穴がたくさん出来てきたら火からおろし、焼き面を下にして器にのせ、表面が内側になるように半分に折りたたみます。
- (5)あればチャービルを飾り、ケチャップをかけていただきます。
- ※チャービルは食べる際には取り除いてください。
料理を作る際の注意点
- ●当サイトのレシピは、「ユニバーサルデザインフード区分2」程度となるよう、0.3cm~1cm角切りを目安に作成しています。より嚥下が困難な患者さんには「さらに細かく切る、つぶす、すり鉢でする、ミキサーでペースト状にする」など、患者さんの状態にあわせて対応してください。また、少量のものはミキサーよりも、すり鉢の方が使いやすいこともあるので、食材により使い分けてください。
- ●ミキサーでペースト状にする際、固体だけのものは、水やだし汁を少量加えてミキサーにかけてください。うまくなじまないときは、市販のとろみ剤を水かだし汁に加えて作った「とろみあん」を加えてミキサーにかけてください。
本コンテンツの情報は公開時点(2021年11月1日)のものです。