2023.12.01
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壮大な自然と歴史・文化を感じる
美食の旅
〜中南米編〜
①メキシコ合衆国
世界を旅するALSレストラン vol.6
レシピ提供:
美食の旅
〜中南米編〜
メキシコ合衆国は北アメリカに位置する、多彩な文化・美食・歴史を持つ国です。首都メキシコシティは、マヤ文明やアステカ文明の遺産が数多く残り、カリブ海の美しいビーチも魅力。なかでもカリブ海でもっとも有名なリゾート地として開発されたカンクンは、美しい砂浜とコバルトブルーの海で知られ、多くの観光客が訪れます。ホテルゾーンにはビーチフロントのリゾートホテルが建ち並び、ショッピングやレストラン、アクティビティが楽しめます。周辺にはマヤ文明の遺跡やシアンカーン生物圏保護区など、見どころも豊富です。
- 目次
【カリブ海リゾート】ユカタン半島の突端にある一大リゾート地帯
大小さまざまな島や国にまたがるリゾート地帯「カリブ海リゾート」。そのなかでも人気が高いといわれるのが、カリブ海の楽園といわれるカンクンを中心とした、メキシコ随一のリゾート地帯です。ユカタン半島の突端にあり、その長さは約22kmほども続きます。コバルトブルーの美しいビーチと、キラキラと輝く目にも眩しい白い砂浜には、世界レベルのリゾートホテルが建ち並び、極上のリゾートステイが楽しめます。食事やアルコールを含むドリンク、アクティビティなどが宿泊代に含まれている「オールインクルーシブ」というスタイルが一般的になっています。
アクティビティの施設も短期間では遊びきれないほど充実。ダイビングやスノーケリングなどのマリンスポーツはもちろん、パラセーリングやフィッシングなども人気があり、ツアーもたくさんあります。また、カリブ海を満喫したいならクルーズもおすすめ。
【チチェン・イッツァ】マヤ文明最大の代表的な都市遺跡
カンクンから日帰りで行ける、世界遺産「チチェン・イッツァ」は、ユカタン半島にあるマヤ文明最大の都市遺跡です。チチェン・イッツァはマヤ人の言葉で「泉のほとりのイッツァ族」という意味。マヤ古典期の旧チチェン時代と、メキシコ中央高原のトルテカ文化などを取り入れた新チチェン時代の遺跡、ふたつのエリアに分かれています。
総面積約1.5平方マイルのなかに、数々の遺跡が点在しています。なかでもひときわ目を引くのが、「エルカスティージョ」と呼ばれる神殿です。白く光る四角いピラミッド様式の神殿は、9段の断層と91段の階段が東西南北の四面すべてに設けられています。91段が四面にあり(91×4=364段)、これに頂上にある神殿への1段をたすと365段となり、ちょうど1年の日数になっていて、このピラミッド全体で古代マヤ暦を表しています。
そのほか、戦士の神殿やジャガーの神殿、メソアメリカ(南北アメリカ大陸の中間を意味する)最大の球戯場や天文台のエル・カラコル、尼僧院、聖なる泉セノーテなどが点在しています。
古い建物を除き、バリアフリーの整備が進んでいます
メキシコの首都であるメキシコシティは、バリアフリーの整備が進み歩道などは段差解消がされています。しかしながら地下鉄は古い駅施設も多く、バリアフリーが進んでいません。一方、日本人にも人気の高いリゾート地でもあるカンクンは高級ホテルが建ち並び、バリアフリーもしっかりと整備されています。また観光地においては古い建物も多いため、段差が多くある施設もまだまだあります。メキシコシティの見どころであるメトロポリタン大聖堂では、入り口にスロープが用意されていて、車いすの方への配慮がされています。
"アボカドのソース"という意味の「ワカモーレ」
鮮やかなアボカドのグリーンが食卓を彩る、メキシコ料理の中でも有名な前菜です。アボカドをペーストにしてトマトやパクチー、とうがらし(チリパウダー)を混ぜて作ります。クリーミーなのにピリリとした辛さがある、あとをひく味。
ディップとして、トルティーヤを揚げたトルティーヤチップスやパンと一緒に食べるほか、タコスの具材や肉料理の添えものとして、ビールやワインのおつまみとしてもぴったり。手軽にメキシコ気分が味わえます。
ALS患者さん向け
アレンジレシピ
ワカモーレ
アボカドはエネルギーや食物繊維が摂れ、そのままで食べてもなめらかなので、ALS患者さんにうれしい食材です。辛味をおさえてサラダ風にアレンジしました。
栄養価(1人分)
- エネルギー
- 191 kcal
- たんぱく質
- 2.1 g
- 脂質
- 18.1 g
- 炭水化物
- 9.4 g
- 食物繊維
- 5.1 g
- 食塩相当量
- 0.5 g
材料(1人分)
- 冷凍アボカド
- 80 g
- トマト(完熟)
- 40 g
- 玉ねぎ
- 10 g
- にんにく
- 1/2片(2 g)
- レモン(くし形切り・あれば)
- 適量
- A
- オリーブ油
- 小さじ1 (4 g)
- レモン果汁
- 小さじ1/2 (2.5 g)
- 塩
- 0.5 g
- こしょう
- 少々
作り方
- (1) トマトは皮に切れ込みを入れて熱湯に10秒ほどつけたら、氷水にさらして皮をむきます。種も取り出して7mm角に切ります。
- (2) アボカドは凍ったまま耐熱容器に入れて、ラップはせずに電子レンジ(600W)で50秒加熱したら、そこに玉ねぎ、にんにくをすりおろします。
- (3) (2)にAを加えてなめらかになるまで混ぜ合わせたら、(1)を入れてさっくりと合わせます。器に盛り、あればレモンを飾ります。
- ※ 加熱時間は1人分の目安。
- ※ レモンは食べる際に除いてください。
- ※ 玉ねぎやにんにくの辛味が気になる場合は、量を調整してください。
料理を作る際の注意点
- ●当サイトのレシピは、「ユニバーサルデザインフード区分2」程度となるよう、0.3cm~1cm角切りを目安に作成しています。より嚥下が困難な患者さんには「さらに細かく切る、つぶす、すり鉢でする、ブレンダーなどでペースト状にする」など、患者さんの状態にあわせて対応してください。また、少量のものはブレンダーなどよりも、すり鉢の方が使いやすいこともあるので、食材により使い分けてください。
- ●ブレンダーなどでペースト状にする際、固体だけのものは、水やだし汁を少量加えてブレンダーなどにかけてください。うまくなじまないときは、市販のとろみ剤を水かだし汁に加えて作った「とろみあん」を加えてブレンダーなどにかけてください。
本コンテンツの情報は公開時点(2023年12月1日)のものです。