わたしたちには、やるべきこと、やりたいこと、伝えたいことがある
ALSという病との闘い、日々の何気ない幸せ、どちらのリアリティもここにはある
ALS患者のわたしたち みんなが主役の情報サイト
さあ、あなたも“ALS ACTION!”

監修:滋賀医科大学 脳神経内科 教授 漆谷真先生
砂川市立病院 脳神経内科 山内理香先生

2024.03.01

  • おでかけ
  • ライフスタイル

おすすめ観光地と
グルメツアー
〜ヨーロッパ②編〜
①イギリス(グレートブリテン及び北アイルランド連合王国)
世界を旅するALSレストラン vol.7
レシピ提供:おいしい健康

おすすめ観光地とグルメツアー〜ヨーロッパ②編〜

イギリス(英国)は、ヨーロッパの北西沖にあり、イングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドの4つの国からなる連合国です。連合王国のなかでも政治経済の中心となるのがイングランド。首都ロンドンを中心に、歴史ある街並みや牧歌的な風景、芸術や食など、伝統と新しさをあわせ持つ多くの街が点在しているのが最大の魅力。大英博物館やバッキンガム宮殿など有名な観光スポットのほか、美しい原風景が見られるコッツウォルズや湖水地方など、人気観光地が多く集まっています。パブ文化やアフタヌーンティーを楽しむのもおすすめです。

目次

【タワー・ブリッジ】ロンドンを代表するテムズ河のランドマーク

【タワー・ブリッジ】ロンドンを代表するテムズ河のランドマーク

ゴシック様式が美しく、長くロンドン市民に愛されている、テムズ河のランドマーク。タワーの高さは約65メートルあり、船が通過するときには橋が跳ね上がる仕組みになっています。

かつてテムズ河では交易が栄えるにつれ、往来する大型船が多くなり、上げ下ろしができる橋の建設を求める声が高まりました。その声に応え、1894年にタワー・ブリッジが完成したのです。現在でも回数は減ったものの、大型船が通るたびに橋の上げ下ろしを見ることができます。開通した当初は蒸気を使って水圧で可動させていましたが、現在では電力と油圧を使っています。

また、タワー内は有料で入場できる博物館になっていて、橋の歴史や仕組みを学ぶこともできます。歩行者専用の橋「ウォーク・ウェイズ」は床の一部がガラス張りになっていて、観光客に人気です。2つの塔にかかった美しい橋げたの風景は遠くから見ても素晴らしく、夜のイルミネーションが灯った姿も、とてもロマンティックです。

【バイブリー】はちみつ色のかわいらしい家が建ち並ぶ美しい村

【バイブリー】はちみつ色のかわいしい家が建ち並ぶ美しい村

ロンドンから西に200kmあまり、牧歌的な風景が広がるコッツウォルズ。中世や近世に建てられたままの、はちみつ色のかわいらしい家が建ち並ぶ村が、あちらこちらに点在している、人気の高いエリアです。そのなかでも屈指の人気を誇るのが、バイブリー。かつて英国のデザイナーであり思想家のウィリアム・モリスが「イギリスで最も美しい村」と讃えた、人口約600人ほどの小さな村です。今でも時が止まったような穏やかな雰囲気で、多くの観光客を魅了してやみません。川沿いに建つ美しい老舗ホテル「ザ スワン ホテル」は、バイブリーのランドマークです。

バイブリーのいちばんの見どころは、アーリントン・ロウ。14世紀の家並みがそのまま残っており、中心部を流れる小川に沿って、石造りのコテージが建ち並んでいる小道です。もとは羊小屋でしたが、17世紀になって毛織物職人の工房兼住居として使われるようになり、現在でも住民が住んでいます。小川のせせらぎを聞き、牧草地を眺めながら散策を楽しめます。

公共交通機関や観光施設もバリアフリーが進んでいます

公共交通機関や観光施設もバリアフリーが進んでいます

©︎Tatsuya Miyo

公共交通機関や観光施設もバリアフリーが進んでいます

©︎Tatsuya Miyo

ヨーロッパのなかでも比較的バリアフリーが進んでいるイギリス。公共交通機関でも取り組みが進んでいます。市民の足でもある地下鉄は、多くの駅で段差が少なく、車いすでも乗降がしやすくなっています。しかしながら、駅によってはまだ段差があり、エレベーターが設置されていないことも。バリアフリー対応が路線図で可視化されているので、事前に確認すると安心です。また、市内を走るバスでもバリアフリーが進んでいます。

観光施設も歴史があり古い建物が多いですが、バリアフリーの取り組みが進んでいる施設が多くあります。ロンドンの観光で人気のある大英博物館も、車いす用のエレベーターが設置されています。

パンとベリーを使ったイギリスの定番スイーツ「サマープディング」

《パンとベリーを使ったイギリスの定番スイーツ「サマープディング」》

いちごやブルーベリー、ラズベリーなどふんだんなベリー類とパンを使い、冷たくしていただく、イギリスの夏の定番スイーツ。甘酸っぱいベリーの味わいと華やかな見た目で、おもてなしデザートとしても人気です。真っ赤な色が印象的ですが、そのぜいたくな見た目に対して、味はさっぱりと食べやすく、日本人の口にもよく合います。もともとは、バターがたっぷり入った通常のプディングだと食べられない高齢者などが、安心して食べられるように作られたともいわれています。多くの人に喜ばれる、人気のスイーツです。

ALS患者さん向け
アレンジレシピ「サマープディング」

サマープディング

サマープディング

通常は果肉たっぷりのソースを入れますが、ゼリーにして飲み込みやすくアレンジしました。生クリームをたっぷりのせて、エネルギーアップに。

栄養価(1人分)

エネルギー
229 kcal
たんぱく質
3.8 g
脂質
7.4 g
炭水化物
39.2 g
食物繊維
3.0 g
食塩相当量
0.3 g
文部科学省/日本食品標準成分表(八訂)増補2023年より算出

材料(4人分)

粉ゼラチン粉ゼラチン
「粉ゼラチン」粉タイプのゼラチンはダマになりにくく、固まらないなど失敗もしにくいのでおすすめ。ゼリーだけでなく、冷製スープなど冷たい料理のとろみづけにも適しています。
 食パン(サンドイッチ用耳なし)
5枚(90 g)
 冷凍ミックスベリー
250 g
 砂糖
80 g
 レモン汁
大さじ1 (15 g)
 水
150 ml
 粉ゼラチン
小さじ1と2/3 (5 g)
 水(ゼラチン用)
大さじ1 (15 g)
ホイップクリーム
 生クリーム
60 ml
 砂糖
大さじ1/2 (4.5 g)
トッピング
 ミント
適量
 冷凍ミックスベリー
適量
※分量は野菜の皮、肉・魚の骨や内臓を取り除いたもので、食べられる部分の分量を表示しています。

作り方

  • (1) 食パン4枚は半分に切り、三角形になるようにさらに半分に切ります。1枚はそのままにしておきます。
  • (2) 鍋に、冷凍ミックスベリー、砂糖、レモン汁を入れて中火にかけます。へらでつぶしながら煮詰めたら、ざるで実と果汁に分けます。
  • (3) 果汁は100ml分を別に分け、残りの果肉と一緒にブレンダーで粒感がなくなるまで撹拌します。種が気になる場合はざるでこします。
  • (4) ゼラチン用の水に粉ゼラチンを振り入れ、ラップはせずに電子レンジ(600W)で10秒加熱したら、(3)に加えて混ぜ合わせます。
  • (5) ボウルにラップを敷き、(1)の食パンを少しずつずらしながら敷き詰めます。取り分けた果汁を内側に刷毛で塗ります。
  • (6) (4)を流し込んだら、残しておいた食パンをのせ、残りの果汁を塗ってラップをして、冷蔵庫で半日を目安に冷やします。
  • (7) ボウルに入れた生クリームに砂糖を加えて、ハンドミキサーか泡立て器で少しゆるめに7分立てで泡立てます。
  • (8) (6)を裏返して皿にだし、残った果汁を刷毛で全体に塗ります。(7)のクリームをのせ、冷凍ミックスベリー、ミントをトッピングします。
  •    ※ 加熱時間は4人分の目安。
  •    ※ トッピングした、ミント、ベリー(種や皮が気になる場合)は、食べる際に除いてください。
  •    ※ 型として使うボウルは、直径15cm、容量500mlのものが目安です。

料理を作る際の注意点

  • ●当サイトのレシピは、「ユニバーサルデザインフード区分2」程度となるよう、0.3cm~1cm角切りを目安に作成しています。より嚥下が困難な患者さんには「さらに細かく切る、つぶす、すり鉢でする、ブレンダーなどでペースト状にする」など、患者さんの状態にあわせて対応してください。また、少量のものはブレンダーなどよりも、すり鉢の方が使いやすいこともあるので、食材により使い分けてください。
  • ●ブレンダーなどでペースト状にする際、固体だけのものは、水やだし汁を少量加えてブレンダーなどにかけてください。うまくなじまないときは、市販のとろみ剤を水かだし汁に混ぜて作った「とろみあん」を加えてブレンダーなどにかけてください。

本コンテンツの情報は公開時点(2024年3月1日)のものです。

トップページに戻る

pagetop